December 25, 2009 5:41 PM  From: HOWL

TITLE:MOVIE REVIEW

年末はゆっくり。そして観たかった映画でも。。。
そんな方に参考して頂けたらと思います。
スタッフが今年出会った映画をご紹介します。

[MANABU]
「ダージリン急行」

父の死をきっかけに絶交していた3兄弟。
会えば口論し、いがみ合う3人が行方不明になった母親を探す旅に出る。

映像がとても綺麗なこの映画。
インドの壮大な景色と、のんびりとしたストーリー展開。
まるでBGMのような感覚で観れる映画だと思います。
この一年働き詰めだった方、年末は肩の力を抜いて、ぼぉーっとしながら観てはいかがでしょう?


[SHINYA]
「重力ピエロ」

伊坂幸太郎の同名小説の映画版。
元々その小説が非常に好きで、何度も読んでいただけあって、完全にストーリーは解っていました。
しかし、それでも絶対に映画館で見たいと思った数少ない作品の一つです。
ある街でおきた連続放火事件と、その現場に必ず残されるグラフィティアートの法則性に気付き、
真相へ迫っていく兄弟のお話。
描かれるのは単純な犯人探しのサスペンスではなく、そこに絡む家族愛や絆や人間模様。
特に、親父さん役の小日向文世のある台詞が恰好良すぎる!!!
随所に散りばめられた伏線や、その回収など、言う事なしに面白かったです。
原作を超える映画はないなどと言われますが、この作品は例外だと思います!!!


[TOGAWA]
「爆裂都市 BURST CITY」

今年も色々な素晴らしい作品に出合えました。

しかし、自分の中に越えられない作品の壁があります。

今回、ご紹介するのはご存じの方も多々いらっしゃると思いますが、石井聰亙監督の1982年公開作品
~爆裂都市 BURST CITY~。
これをきっかけにもう一度観て頂けたら嬉しいです。

まず何と言ってもキャスティングが憎い。
企画に泉谷しげるってのも二度美味しい作品。

ルースターズ、ロッカーズ、スターリン、町田町蔵。
これらの錚々たるキャストが劇中で、当時の社会批判の意味も含め大暴れをかます。
劇中、マッドスターリンのライブシーンがあるのですが、観衆に小便を掛けたり、豚の臓物や首を投げつけているシーンもあったりと現代の映画では考えられないシーンが幾度となく登場致します。
正直、ストーリーで楽しむという観点ではなく、衣装や音そして社会批判等で当時のパンクを十分に感じ取れる作品だと思います。

是非ご覧になってみて下さい。


[ZEKI]
「YOUNG@HEART」

高齢化社会が叫ばれる昨今、
・ショットガンを片手に若者を教育する老人
・風船で空を飛ぶ老人
などなど今年も老人にスポットをあてた素晴らしい映画に出会いました。
中でもこのブログでご紹介するなら「ヤング@ハート」をオススメします。
詳細はあえて言いませんが・・・平均年齢80歳のコーラス隊がROCKします。
何とも言えない、とにかく元気が出る映画です。


[KIYO]
「COCO CHANEL」

老成後のシャネルを演じるShirley MacLaineの貫禄ある演技、渋カッコよかったです。
どん底を知り、そして、そこから這い上がった人間は強い。
そんなことを改めて教えてくれた映画でした。


[HOWL]
「GRAN TORINO」

頑なに人との関係を避ける老人が、とある事件をきっかけに人・家族の温かさを知るという物語で、
監督だけをやっていこうと思っていたクリント・イーストウッド監督が、
この「グラン・トリノ」の頑固な元軍人の老人にはひかれたんだと、自ら出演した主演作。
この映画に本当に適役で、それはもう素晴らしい演技でした。
言葉少なく、行動をする、昔の頑固なお爺ちゃんを彷彿される様な。
物語中盤から、最後までのクリント・イーストウッドは目が離せません。
悲しみと喜びの隣り合わせの物語。是非観てほしい映画です。